About us

Story of Lampi

Lampiの成り立ち

Lampiは岐阜県発のレザーブランドです。2013年にバッグ工房をスタート、2021年から「Lampi」としてバッグ、レザーグッズを製作しています。
日常のふとした瞬間に良さを再発見していただけるようなものをお届けするため、素材を生かしたもの作りを心がけています。

『Lampi』はフィンランド語で池という意味を持っています。職人であった明治時代の創業者の出身地名が由来となっています。
創業者の風景を思いながら物作りの新たな源流を作っていきたいとこの名前をつけました。

受け継いだ日本の手工芸の職人技とそれに向き合う姿勢で作り上げた一つ一つを、より多くの方に手に取っていただき、レザーの持つ特別な魅力やエイジングを楽しみながら気軽に日々使っていただけることが私たちの願いです。

手から生み出されるもの

Handwork

Handwork

手から生み出されるもの

創業は明治28年。初代、2代目ともに木の板から下駄を削り出していたと聞いています。その後時代の移り変わりとともに和装小物などの小売りを経てレザーバッグなどを扱うようになりました。Lampiのdirectorである宮島は事業が移りかわって様々な手工芸に囲まれながら、祖父の手から材料がものに変わる瞬間に一番心惹かれていました。その後、鞄、バッグ職人の世界に飛び込み、様々な素材や技術と触れ合い、現在は革を用いた形の表現に注力しています。

受け継いだ技術をもちいて

Continue tradition

Continue tradition

受け継いだ技術をもちいて

Lampiの宮島は職人を志し、鞄ルーツの完全自社生産のドメスティックブランドの先駆けである一社、ハンドバッグルーツの日本ならではの技術を用いる一社で学びました。日本の鞄、バッグの製造は北米、ヨーロッパの製品を手本に紐解いてきたと考えていますが、その中でも日本独自のアイデアや技術が生まれ受け継がれています。職人を志す世界では口頭で伝えられることはほとんどありません。先輩、師匠の手の技術・思考を製品にすることによってみなさまのもとに、またLampiにおいても新たな技術・表現を模索していきます。

国産レザーの探究

Explore Japan leather

Explore Japan leather

国産レザーの探究

ある時、バッグの本場であるヨーロッパの革にも負けず劣らない国産革と出会うことができました。Lampiのバッグの原点となっています。
兵庫県のタンナーさんが染料、オイルをどこに留まらせるかまでこだわって作られています。水面のような奥行きのある発色が独特の雰囲気を持ち、とても魅力的な革です。
Lampiでは革の魅力、迫力をみなさまにもお伝えしたいので1パーツを大きくしている商品が多いです。
鞄業界では革の取り都合を良くするために小さなパーツで繋いでいる場合が多く、貴重な革を無駄にしないための素晴らしいアイデアです。Lampiではさらに大きいパーツを交えながら自社で革の裁断を行うことで、苦しみながらも革を極限まで無駄にしないように製作しています。
貴重な国産レザーを用いたものがある生活をみなさまにも体験していただきたいという思いで日々革と向き合っています。

1mm or less

一ミリ以下の世界で

様々な職人の世界では一ミリ以下もっと凄い世界の方はより小さな世界を手の感覚で感じ作っていると考えています。Lampiでは日々一ミリ以下の調整ももちろん取り組んでいますが、手に持った瞬間の感覚をより研ぎ澄まし、丁寧な製作、縫製を心がけています。

下準備が全てを決める

Preliminary arrangements

Preliminary arrangements

下準備が全てを決める

バッグといえばミシンで縫う作業が一番に思い浮かぶと思いますが、ミシンに入るまでに膨大な量の下準備があります。この準備のことを「下貼り」と呼んだりするので簡単な仕事と思われがちですが、ここでの精度がのちの仕上がりまでずっと影響を及ぼす大事な作業。下ではなく上準備と呼びたいくらいの精度で臨みます。

Story of lampi

積み上げたものに針を刺す

裁断、漉き、下準備、と様々な工程を重ねて最後に始まるのが縫製作業です。さらに元を辿ればタンナーの技術の粋で出来上がった革に、ここで針を落としていきます。革にいったん空けてしまった穴は戻ることはありません。ここまでの積み重ねを無駄にしないことを頭に置きつつ個人の持てる最高のスピードで仕上げていくのが縫製作業です。丁寧さや正確さを求めつつ一定のスピードで仕上げれるよう技術を常に探求します。

Story of lampi

創る作る造る

Lampiでは企画、製造どちらも出来ることが特徴的です。人手の少ないご時世で国内生産を維持していくため、少人数マルチタスクで挑んでいく体制を目標としています。企画をする人間が縫製、特に量産を体験していることで色々起きがちな製造上の問題も解決できる場合があります。作り手都合の企画、ということではなく持続可能な企画・製造の歩みよりを常に意識しています。この歩み寄りがなければ国内生産の存続は難しいと考えています。
もちろん少人数ならではの弊害もあります。どれだけスピードを出そうとしても大きなメーカーのスピードには足元に及ばず、お客様をお待たせすることは避けられません。小さいからこそ出来ることが大きいところにならってしまうとどこでも手に入るようなものに変わっていってしまいます。企画・製造の距離が近いからこそ素材というものに大切に取り組むという姿勢が生まれました。小さいからこそ出来ることに今後も着目しLampiを形造っていきます。